夏庵`s nest

nest [nest]
1(鳥, 虫, 魚, 小動物の)巣, 巣穴.
2居心地のいい場所, 休み場所, 隠れ場所, 避難所.

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倫敦塔・幻影の盾 /夏目漱石
幻想文学というジャンルが、正確にどうした傾向の作品を指すのか良くわからないが、漱石のこの短編集はそういうジャンルに加えても良かろうと思う。
 つまり、「倫敦塔」という短い文章は、断じて紀行文というジャンルに入る物語ではないということなのだけど。

倫敦塔・幻影(まぼろし)の盾 他5篇
倫敦塔・幻影(まぼろし)の盾 他5篇
夏目 漱石

 まあ、「カーライル博物館」は紀行文かもしれないけど。
 が、「倫敦塔」はそこに現実でない何かを見てるのは明白だし、それがただ歴史ある建造物に際してそこから昔の物語を自然に想起するというような範囲の話からは、明らかにもう少し別の次元に往っちゃってますよね。
 他の話もなんだか怪談めいた話が多いし、とにかくかなり奇妙な味わいの作品集であることは確かだ。
 「幻影の盾」と「薤路行」はアーサー王伝説を基にした歴史物(?)だけど、いやこれは正直、読むのがちとつらい。

 全体に暗い陰鬱な雰囲気の作品が多く、これが「猫」と同時期に著された作品群とは到底思えないけど、僕は結構好きだな。
 中に「一夜」というごく短い一編があるのだけど、この話には後の漱石の物語のすべてが詰まっているのではないか、と思う。
 ちょっとなんだか良くわからない話なんだけど、この話は漱石の全作品の中でもかなり好きな一編です。

| 夏目漱石 | 20:58 | comments(0) | trackbacks(0)
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