夏庵`s nest

nest [nest]
1(鳥, 虫, 魚, 小動物の)巣, 巣穴.
2居心地のいい場所, 休み場所, 隠れ場所, 避難所.

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イン・ザ・プール / 奥田英郎
イン・ザ・プール
イン・ザ・プール
奥田 英朗


 なかなかおもしろかったのだ。
 その前に読んだ同じ作者の「東京物語」をそうとうこき下ろした割には、こちらのほうはそれなりに楽しんで読んだ。
 
あまり期待せずに、というのがよかったのかもしれないと思う。
 有体に正直なことをいえばもっと面白くてもいいのに、という気もする。
 ごく生真面目な神経症患者たちが、幼稚園児程度の精神構造しか持たない精神科医に振り回され、そのことで結果的に治療されるという物語のアイデアはとても面白いのだけど、患者たちの生真面目ぶりも、伊良部という精神科医の精神破綻者ぶりもなんだかしみじみとせせこましく、なんとなくイライラするような気がしないでもない。
 なんかもっと異常と正常がぐるんぐるうんと2回転3回転するような面白さがあってもいいように思うなぁ。

 なんで、同じ精神科医伊良部シリーズの「空中ブランコ」(なんと直木賞受賞作だもんね!)も読んでみようと思ってるのだけど、図書館でもずっと貸し出し中なんだよな。
 やっぱりかなり人気の作家なんですね、奥田さん。
 「サウスバウンド」も本屋大賞の候補作になってたし。

 なんで、そっちのほうはともかく映画「イン・ザ・プール」もDVD借りてみてみました。
 こちらのほうは三木聡の監督作、松尾スズキが伊良部を演じているということでかなり期待して見たのですが。

 正直、残念なかんじ。
 松尾スズキの伊良部はかなり面白いし、僕は適役だと思ったんだけどな。
 全体の構成、演出がちょっとたるすぎ。
 患者たちが寧ろ正常人で、その周りの普通に日常生活送ってる人のほうが、本当はちょっとおかしな人ばかり、現代でまともに生きようと思えば寧ろ神経症のひとつにでもかかって当然、というようなスタンスで映画は出来上がってるわけなんだけど、まともで、真面目な精神病患者が主人公の映画なんて、なんだか陰気臭くってなぁ。
 主人公たちと、周りの人間との会話のちょっとしたずれ具合で笑わそうとしたりしてんだけど、もうこの手の笑いって確実に古くなってしまったんだなと実感させられましたね。20年前の笑いだ。
 せめてもう少し松尾ちゃんに活躍してもらえればね、よかったんだけど。
 主題歌が「ナイアガラムーン(大滝詠一)」と「ダウンタウン(シュガーベイブ)」というのも、そりゃ、僕は好きだけどもさ、やっぱ、なんかそういうズレかたをしてる映画でした。




イン・ザ・プール
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